日時:2003年6月30日(月) am5:00頃
潮:もろ大潮
魚名:シジャー
大きさ:89cm
場所:浜比嘉島比嘉漁港
釣方:打ち込み
エサ:サンマ
このシジャーを釣り上げるのには壮絶なドラマがありました。
この日は朝方の中型魚狙いをのんびりとしていました。
いつもの様に打ち込み、鈴を付けあたりを待っていると、「ジャリ~ン!!」という鈴の音と同時にものすごい勢いで竿がぶっとんでいきました。
テトラの間に適当に固定していた竿がテトラの間を這うようにガラガラガラ・・・海中へ一気にドボン・・・その後水面を沖に向かって竿がシュ~っと泳いでいくではないか・・
その瞬間、「タマン!!」そしてまた、「サヨウナラ、総額2万円のサオとリール・・・」
唖然と沖に泳いでいくサオを見送っていると後ろからそれを眺めていた地元の人らしきおじさんが、「サオ取られたんか?取ってこようか?」なんとラッキーなことに地元の漁師さん。
速攻で二度返事でお願いし、漁師さんは出航の準備に向かった。
その間にも何者かに引っ張られながらサオはどんどん沖へ。
そしてようやく漁師さんの船が到着・・・が、そこには「サオ」の「サ」もありませんでした。
その後20分程竿を探してくれていた漁師さんにお礼を言い船を引きあげさせようとしたその瞬間、なんと40m程先に竿先がまるで棒ウキの様にプカ~っと浮いてきた。
すかさず漁師さんに、「あっち~!あっち~!」と叫ぶ。
漁師さんも棒ウキの様な竿まで手慣れた船さばきで近づき、さらにギャフで竿を救助。
竿を手に取った漁師さんがリールを巻き始めると何か重そうに巻いている。
「うわ!まだタマンはバレていない!」と勝手に思い込み、息を飲んで見守っていると上がってきたのは何やら細長い魚・・・。
すると漁師さん「シジャー、シジャー・・・」と苦笑い。
そして港に戻ってきた漁師さんから竿と窃盗犯のシジャーを受け取り、感謝のお礼を言いました。
漁師さん曰く、「シジャーもかなり美味しいよ~」とのこと。
いつもリリースしてたシジャーでしたが、その言葉で持ち帰って食べることにしました。
そんなこんなで自宅でさばかれたそのシジャーのお腹からは3本の釣り針がでてきました。
かなり釣り人泣かせのシジャーだったようです・・・
最後に、竿を救助してくださった漁師さん本当にありがとうございました。m(_ _)m